名称
「 ラリーコンピュータ rc-7 (nana) LCD type 」
重量 : 約132g (マウント含まず・最新モデル)
付属品 : 電源ハーネス・リセットボタン用ハーネス
受注生産になります。在庫がない場合は部品の手配に2週間ほどかかります。
その他パーツ(在庫準備中です)
Vectorリモコン : ¥3,500
Vectorセンサー : 4,980
穴あきマグネット : ¥
2013年5月 四国・九州にて行われた Super Tour De Blueisland にて、rc-7(LED)を装備した佐藤直美選手が総合4位に入賞しました。
2013年7月 北海道4デイズラリーにて、rc-7(LCD)を装備した尾島嘉男選手が総合2位に入賞しました。総合10位以内にrc-7のプロト装備車が3台入りました。
2013年8月 アジアクロスカントリーラリーにて実戦テストを行い、
同月のモンゴルラリーではrc-7(LCD)を装備した伊山誠耳選手が完走しました!
特徴
・視認性を重視して、ディスプレイに7セグメント大型液晶を使用しています。薄暗い林道からピーカンの砂漠まで、安定した読み取り性を提供します。
・トリップ1(km表示/100m表示/10m表示)、トリップ2(10m表示)、燃料トリップ(km表示)の3つの距離を同時に計測します。加えてリセット可能なオドメータ(~9999km)機能もあります。
・ミスコース時に便利なトリップ減算機能を持っています。
・最高速度を記憶して表示する事ができます。飲み会のネタにどうぞ。
・バックライトの明るさを、オフ~最高まで10段階に調整する事ができます。
・タンク容量と想定燃費をセットすることで、燃料トリップの値からガソリン残量を計算して表示します。
・コマ図ごとの距離修正を検知して、タイヤ周長を自動で補正する機能があります。
・TrailTechのVectorと同じ防水コネクターを使っているので、電源、センサー、リモコンをそのまま使えます。本体にスイッチはないので、リモコンは必ず必要です。
・KTMのEXC系はノーマルのセンサーを流用する事ができます。ハーネスの加工はご相談ください。
・メーターの固定にRAMマウントを使う事ができます。RAMマウントなら、普段は通勤や林道に使っているバイクをラリー仕様に変更するときなど、脱着が容易です。 (注:現在はRAMマウントサイズのメーターを作成していないので、取り付けにはアルミ板などでスパンを変換する必要があります。)
・取り付けボルトのスパンは、ICO、NRC-01互換の38mm、
(制作ロットの問題があって、現在は取り付けボルトのスパンは世界標準の38mm、バックライトの色はホワイトのみとなっています。バックライトは仕入れ時期によっては数量限定で数色から選べる場合があります。)
・1個ずつ手作りのため、仕上がりが微妙な部分や納期が遅い事もありますが、ラリーで便利な機能を一生懸命盛り込みましたので、少々の不手際はご容赦ください。
操作方法(重要)
メーターの操作は、Traitech Vector用オプションの、リモコンスイッチのボタンでおこないます。
リモコンスイッチには3つのボタンが付いています。
覚える操作は下の4つだけです。
1.基本の操作
[ ▲ ] 上 : 数値を増やします。
[ ■ ] モード : 短押しで画面表示を切り替えます。長押しで画面モードを切り替えます。
[ ▼ ] 下 : 数値を減らします。
2.数値をリセットするとき
[ ▲ ] 上下を同時に押します。
[ ] リセットされる数値が点滅します。
[ ▼ ] そのまま2秒押し続けると数値がリセットされます。
または、オプションのリセットボタンを押します。リセットボタンを使ったときのみ、トリップ2は瞬時リセットになります。
3.減算(ミスコース)モードにするとき
[ ] モードを押しながら下を押します。
[ ■ ] 「 bAck 」と表示されます。 (・・・kが苦しいが)
[ ▼ ] 減算(ミスコース)モードに切り替わります。走行するとトリップ1・2が減ります。
画面全体が点滅して、減算モードであることを知らせます。
4.加算(オンコース)モードに戻すとき
[ ▲ ] モードを押しながら上を押します。
[ ■ ] 「 GoGo 」と表示されます。
[ ] 加算(オンコース)モードに切り替わります。走行するとトリップが増えます。
画面モードの種類
画面モードには、「走行モード」と「設定モード1」と「設定モード2」の3つのモードがあります。
リモコンのモードボタンを短押しすると画面が下に移動し、長押しすると右に移動します。
ラリー中によく使う機能を「走行モード」に、たまに使う機能を「設定モード1」に、あまり使わない機能を「設定モード2」に置きました。(どのモードになんの機能を置くかは、注文時にカスタマイズ可能です。別途ご相談ください。)
設定モード1・2では、10秒間無操作で走行モードに自動復帰します。
走行モード の画面表示
スピード
タイトルを表示したのち、速度表示画面になります。
この画面では画面切り替え以外の操作はありません。
トリップ1
タイトルを表示したのち、トリップ1表示画面になります。
トリップ1の表示方法は、起動時に▲ボタンを押し続けることで、以下の3種類から選択できます。後述の周長自動設定を「トリップ1」に設定する場合は、10m表示にしてください。
トリップ1は、主にコマ図のトータル距離を表示する目的で使用します。
999.99kmを超えると、0kmに戻ります。
トリップ2
タイトルを表示したのち、トリップ2表示画面になります。
この画面のみ、オプションのリセットボタンを使うと瞬時リセットができます。
トリップ2は、主にコマ図の区間距離を表示する目的で使用します。
99.99kmを超えると、0kmに戻ります。
燃料トリップ
タイトルを表示したのち、燃料トリップ表示画面になります。
燃料トリップは、ガソリン満タン後の走行距離を表示する目的で使用します。
減算モードにしたときでも、燃料トリップは加算されます。
ガソリンスタンドで給油したら、ゼロリセットしておきます。残燃料は満タンになります。
999.99kmを超えると、0kmに戻ります。
残燃料
設定モードで入力した燃費・タンク容量と、現在の燃料トリップから、ガソリン残量を計算します。
残燃料を調整すると、燃料トリップも連動して変化します。
この画面でリセットすると、残燃料は満タンになって燃料トリップはゼロになります。
※ 減算(ミスコース)モードと加算(オンコース)モード
走行モードのどの画面でも、「モード■」を押しながら「下▼」を押すと、減算モードにすることができます。少しの間「bAck」と表示して、すぐに画面は「スピード」なり、「トリップ1」なりの元の画面に戻ります。減算中は、画面全体が1秒に1回点滅して、ミスコース中ということをライダーに知らせます。
「モード■」を押しながら「上▲」を押すことで、「GoGo」と表示して加算モードに戻ります。加算モードでは画面の点滅は終了して、通常の表示に戻ります。
(設定モード1・2では、減算・加算モードを切り替える事はできません。)
設定モード1 の画面表示
タイヤ周長
タイトルとタイヤ周長を交互に表示します。周長はmm単位で設定します。
KTM690系など、マグネットではなくディスクのボルトを検知するセンサーに接続した場合は、
タイヤ周長を6で割った数値を設定します。
表示したままで10秒操作しないと、走行モードに自動復帰します。
バックライト輝度
輝度は0~9の10段階で設定します。0では消灯します。
夜間走行で眩しいときは、輝度を落とすことでライディングの邪魔になりません。
表示したままで10秒操作しないと、走行モードに自動復帰します。
設定モード2 の画面表示
周長自動補正設定
タイトルと周長自動補正の設定値を交互に表示します。▲▼ボタンで設定変更します。
周長自動補正はオフです。
誤動作を防止するために、周長がだいたいあっているときはオフにしてください。
周長自動補正は、トリップ1に対して有効です。
コマでいったん停止してトリップ1を修正する事で、修正具合に応じて適切な周長に自動補正されます。
周長自動補正は、トリップ2に対して有効です。
コマでいったん停止してトリップ2を修正する事で、修正具合に応じて適切な周長に自動補正されます。コマ図ごとにリセットする場合は、正しい距離に修正してからリセットすると補正されます。
・周長自動補正の使い方(トリップ1をトータル距離で使う場合)
1.周長自動補正をトリップ1に設定します。
2.コマ地点で停止して、トリップ1を、コマ図のトータル距離に合わせます。
3.1km以上走行します。コマ図間距離は長いほど補正が正確になります。
4.次のコマ地点で停止して、トリップ1を正しいトータル距離に合わせます。
5.走り出した直後に、補正後の周長がしばらく表示されます。
2~5を数回繰り返すと、ほぼ修正の必要が無くなります。
6.修正が要らなくなったら、周長自動補正をオフにします。
簡単に言うと、いつも通りに走ればよいです。コマ図で停止しなくても、走行中にトータル距離を修正すれば周長は少しずつ補正されます。
・周長自動補正の使い方(トリップ2をコマ図間距離で使い、コマ図ごとにリセットする場合)
1.周長自動補正をトリップ2に設定します。
2.コマ地点で停止して、トリップ2をリセットします。
3.1km以上走行します。コマ図間距離は長いほど補正が正確になります。
4.次のコマ地点で停止して、トリップ2を、正しいコマ図間距離に合わせます。
5.合わせた後でトリップ2をリセットすると、補正後の周長がしばらく表示されます。
2~5を数回繰り返すと、ほぼ修正の必要が無くなります。
6.修正が要らなくなったら、周長自動補正をオフにします。
簡単に言うと、リセット前にトリップ2を修正するだけで、あとは普通に走ればよいです。ただ、トリップ1で自動補正したほうがやりやすいので、デイスタート直後はトリップ1とトータル距離で補正して、ある程度周長が一致したらトリップ2でいつも通りに走ると便利です。
※ミスコースやルート変更などでトリップを大幅に修正するときは、たぶん今回は違うだろうな~と判断して自動補正をおこないません。ただし、コマ図間違いやチョイミスコースなどで、あり得る程度の修正をする場合、がばっと周長が変わってしまう事もあります。
今回のトリップ修正を周長に反映したくない、という場合は、設定画面で周長自動設定をオフにする、いったんメーターの電源をオフにする、いったん減算(ミスコース)モードに切り替えてから加算モードに戻す、という操作のいずれかで、そのときのトリップ修正を無視することができます。
想定燃費設定
タイトルと想定燃費の設定値を交互に表示します。
この設定値を使って、残燃料を計算します。
最高速度表示
タイトルと最高速度を交互に表示します。▲▼ボタンの同時長押しでリセットできます。
オドメータ表示
タイトルとオドメータを交互に表示します。▲▼ボタンの同時長押しでリセットできます。
単位はkmで、9999kmを越えると0kmに戻ります。(4桁しかないのでそれ以上表示できないのです)
ラリー期間を通しての走行距離や、オイル交換のタイミングを計るなどでご利用ください。
センサー確認
タイトルを表示したのち、センサー確認画面になります。
設定モードではこの画面のみ、10秒以上無操作でも走行モードに自動復帰しません。
この画面では、センサーの取り付けが正常にできているかをチェックすることができます。
左の99は、センサーがマグネットを検知した回数です。99を越えると0に戻ります。
真ん中のピリオドは、センサーがマグネットを検知しているときだけ表示されます。
右のアンダーバーは、センサーがマグネットを検知すると移動します。正確に言うと、検知してから検知しなくなったときに移動します。4回移動すると元の場所に戻るので、走行中はくるくる回っているように見えます。
センサーとマグネットの位置関係が良くないと、マグネット1回の通過でセンサーが2回検知してしまう(近づくときと遠ざかるとき)ことや、速度を上げていくとどこかで検知できなくなる、ということがおきます。それらの確認に便利な画面です。
タンク容量設定
タイトルとタンク容量の設定値を交互に表示します。
この設定値を使って、残燃料を計算します。
最高速度表示
タイトルと最高速度を交互に表示します。▲▼ボタンの同時長押しでリセットできます。
オドメータ表示
単位はkmで、9999kmを越えると0kmに戻ります。(4桁しかないのでそれ以上表示できないのです)
ラリー期間を通しての走行距離や、オイル交換のタイミングを計るなどでご利用ください。
センサー確認
タイトルを表示したのち、センサー確認画面になります。
設定モードではこの画面のみ、10秒以上無操作でも走行モードに自動復帰しません。
この画面では、センサーの取り付けが正常にできているかをチェックすることができます。
左の99は、センサーがマグネットを検知した回数です。99を越えると0に戻ります。
真ん中のピリオドは、センサーがマグネットを検知しているときだけ表示されます。
右のアンダーバーは、センサーがマグネットを検知すると移動します。正確に言うと、検知してから検知しなくなったときに移動します。4回移動すると元の場所に戻るので、走行中はくるくる回っているように見えます。
センサーとマグネットの位置関係が良くないと、マグネット1回の通過でセンサーが2回検知してしまう(近づくときと遠ざかるとき)ことや、速度を上げていくとどこかで検知できなくなる、ということがおきます。それらの確認に便利な画面です。
トリップの保存タイミング
搭載しているメモリの関係で、メーターのトリップ情報はリアルタイムで保存されていません。基本的には車両が停止したらメモリに書き込み、電源が入ったときはそこで書き込んだ情報を呼び出しています。
そのため、走行中にイグニッションをオフにするなどで、トリップの情報がメモリに保存されていない場合、次に電源が入ったときに変な距離を表示することがあります。データが壊れるので走行中にイグニッションをオフにしないでください。いったん停車すればその直後にデータを保存するので、そのあとでイグニッションをオフにしてください。
視認性について
ラリー界の高齢化が進み、走行中に細かい文字(数字)が見にくい、という声を聞くようになりました。特にSS中は高速走行をしている事もあり、路面から目を離すことができるのも一瞬です。その一瞬で現在距離を把握するために、大きく見やすい液晶を装備しました。文字高は約18mmです。現在3タイプの表示をテストしています。
rc-7の基本モデルです。
コントラストが高く若干細めのフォントで、単独での視認性は一番良さそうです。rc-7を複数装備する場合は、片方をホワイト、片方をブルーにすることで、優先的に見るメーターをどちらかに決める事ができます。
(仕入れの関係で現在は作成していません)
特徴的なマリンブルーのバックライトは、激しい走行中でもメーターの場所が色で判断でき、ほんの一瞬見るだけで画面の印象を脳裏に焼き付ける事ができます。写真では暗そうに見えますが、実物はもっとはっきり見えます。
(日中の視認性に問題があるため、開発を中止しました。)
夜間や薄暗い林道でのSSでは、路面に集中するためにヘッドライト以外の明かりは最小限にする必要があります。ネガティブ液晶を使う事で、自発光のLEDのように、数字だけを光らせる事ができます。
防水について
各部をコーキングしているので、走行中に雨が当たる程度なら大丈夫です。
しかし、水圧のかかる憤流水に対しては浸水・ショートの恐れがあるので、高圧洗車機の水を当てたり、豪雨の中を高速で走行しないでください。雨天の場合は、前方からの水が直撃しないように、特にケース下側を中心にガムテープなどで簡易的にカバーを作ると安心です。
(2013年の北海道4デイズでLEDタイプも併せて4台テストを行いましたが、カバー無しでも途中に遭遇したスコールでのトラブルはありませんでした。・・・ICOよりは防水性高いかも)
リモコンの防水については、TrailTechのVector用リモコンスイッチは、分解して調査したところ簡易防水になっていました。ボタンのように見える赤いゴムは内部でつながっていて、それ自体がパッキンの役目をしています。赤い出っ張りはストロークせずに、ボタントップが変形する事によって内部の棒を押して、基盤のスイッチを動作させています。
ただのゴムパッキンなので、やはり憤流水に対しては浸水があり得ます。防水性を高めるためには、赤い出っ張りの付け根をスイッチケースに接着するか、コーキングしてしまうと良いです。このスイッチは接着で組み立てられているので、どちらにせよ分解することはできません。ケースサイドや裏側の配線部分もコーキングがあると安心です。
ケースの裏蓋
ケースの裏にいくつかボルトが見えますが、これらをゆるめてもケースを開けることはできません。いったんゆるめてしまうと、内部で部品が脱落してショートする恐れがあるので、ボルトをゆるめないでください。
ネジロックはしていますが、いったん緩んでしまったら分解して締め直す必要があるので、修理に出してください。