このたび、マニアックなラリーコンピュータとしてごく一部のラリーパイロットに好評をいただいていますrc-7がモデルチェンジしました。
外観に変更はありませんが、オペレーションシステムが最新のrc-7 OS 3.0にバージョンアップされて、さらに高機能になりました。また内部回路の見直しにより、世界標準のラリーコンピュータICOのリモコンやセンサーがそのまま使えるようになりました。
rc-7 Ver 3.0 の主な変更点
・ Easyモード搭載
rc-7はその高機能さ故に、操作がかなり複雑化していました。何人かの国際ラリーパイロットから、極限まで体力が削られる砂漠などでは、思考力も低下するので操作はできるだけ簡単な方がいい、という意見をいただいていました。そこでEasyモードを搭載して、ラリーに最低限必要な機能に絞り込んだ画面のみを表示できるようにしました。長距離走行で集中力が低下したときでも、簡単操作でミスを防ぐ事ができます。
・ Ecoモード搭載
一部の輸入エンデューロ車など、イグニッションスイッチを装備していない車両向けに、バッテリー直結で使えるEcoモードを搭載しました。一定時間車両が停止して無操作が続くとバックライトを消灯し、その後電源をオフにします。車両が動くかボタンを操作すると0.75秒で起動します。スタンバイまでの時間は3種類から選択でき、イグニッションスイッチ付き車両のために常時ONも選択できます。
・ オプションスイッチ対応
従来のrc-7では、コマ図ごとにトリップをリセットするライダーのために、オプションのワンボタンリセットスイッチを接続できるようになっていました。Ver3.0では、このスイッチをカスタマイズして、別の機能を持たせるようにできます。
・ リセット(従来と同じ)
・ 減算モードへの切替
・ 周長自動補正機能の切替
・ バックライトのon - off
・ ICOコンパチ
内部回路を見直す事で、従来のVectorリモコンスイッチに加えてICOリモコンスイッチも使えるようになりました。電源やセンサー線もそのまま使えるので、ICOメインに使われているライダーでもボルトオンでrc-7を取り付ける事ができます。rc-7をスペアとして用意するもヨシ、メインをrc-7に置き換えてICOをいざというときに使うもヨシです。従来通り安価なVectorのリモコンやセンサーも使えるので、スペアパーツはVectorを揃えておくという選択肢もあります。
※ ICOリモコンやセンサーを接続するためには、変換コネクターが必要です。変換コネクターは現在テスト中のため、リリースはもう少し先になります。納期や価格については現在検討中です。それまでの間は、Vectorリモコンやセンサーをお使いいただく事ができます。
それ以外にも従来から搭載している以下の特徴を備えています。
・ 見やすい大型7セグメント液晶表示
・ 3つのトリップを同時計測
・ バックライトの輝度を調整可能
・ ガソリン残量表示機能
・ 最高速表示機能
・ 減算(ミスコース)モード搭載
・ タイヤ周長自動補正機能
・ 走行中でもタイヤ周長変更が可能
rc-7 は受注生産です。1個ずつ手作りのため、納入までお時間をいただきます事、ご容赦ください。
お値段は据え置き¥19,800です。センサー、リモコンは別途必要です。
参考 画面構成
・ 通常モード
・ Easyモード